リネンの生地の端から落ちる水滴

Tailoring Technical Workshop

Information

テーラーリング技術講習について、少し詳しくご案内いたします。

講習案内。

「縫ことがある。縫える」

この講習で学ぶ人。

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テーラーリングを学ぶことで、何かを得たい人のための講習です。テーラーを職業にしたい人、デザイナーやパタンナーとして今の仕事に知見を持ち帰りたい人、趣味の延長で学ぶ人。縫製の経験者も未経験の人も、同じクラスで学びます。

立場も、得たいものも違う人が同じ場所で学ぶことには意味があると考えます。講師から教わり、自分で縫うことを経験する。そのうえで受講者同士で確かめ合い、教え合う。得たいものが違えば、同じ工程を見ても理解の切り口が違います。その違いをディスカッションすることで、学びは深くなります。

開講の動機。

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私たちは、ビスポークテーラーリングは文化だと捉えています。この講習を始めたのは、その文化を手渡しすることにより、受講する人を触発することで、テーラーリングの歴史、文化の循環に寄与できると考えたからです。

講習のアップデート。

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この講習は 2019 年に始まり、受講する人が何かを形にして持ち帰れるように、内容と進め方を改め続けてきました。テーラーの技術習得は簡単ではありません。現在の形は、その前提に立って重ねてきた講習のアップデートの結果です。

当初は、講師と一対一で、学びたいことを学ぶ形でした。この形態は、最良に思える反面、習得に至るには足りないものがありました。習得には、教わる、縫う、定着させる、の三つが要ります。三つ目の定着は、受講者同士で確認し合い、補完し合う、能動的な学びによって進みます。テーラーの技術を習得するうえで大事な要素であるコツも、その中で引き出されます。一対一の講習には、この三つ目のピースが欠けていました。そこで少人数制に改め、全員が同じアイテムの同じ工程を学ぶ形にアップデートすると同時に、講習期間を設けました。また、習得の土台を作り易くするために、パーツ縫いの練習もカリキュラムに加えました。さらに、この流れを補完するために、講習アプリを自社開発し導入いたしました。

クラスの進めかた。

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例えば、ジャケットの講習はおよそ 70 の項目から構成されています。どのようなペース配分で進んでいくかは、クラス全体の状況を見ながら決めていきます。受講者同士が同じ工程を見合い、教え合う状態を保つことを優先しながら、適宜判断していきます。

講習の項目一覧

学ぶ項目の例として、Jacket Class の一覧を掲載します。

  1. 1.製図
  2. 2.裁断
  3. 3.仮縫い
  4. 4.運針:切り躾・まつり・おくまつり・ちどり・星
  5. 5.パーツ縫い練習:胸ポケット・腰ポケット・裏がくし
  6. 6.補正
  7. 7.縫代整理
  8. 8.裁ち合わせ:見返し・裏地(前身、背中、袖)・裏小物・スレキ関係・胸ポケット・腰ポケット
  9. 9.第一ミシン準備:子持ち入れ・胸ポケット口布・向こう布・腰ポケットフラップ・ダーツ・裏がくし
  10. 10.第一ミシン:子持ち入れ・胸ポケット口布・向こう布・腰ポケットフラップ・ダーツ・裏がくし
  11. 11.ダーツ割:くせとり
  12. 12.ポケット作り:内ポケット・腰ポケット・胸ポケット
  13. 13.芯作り
  14. 14.芯すえ
  15. 15.ラペルハ刺し:裏地テープはり
  16. 16.テープつり
  17. 17.見返し返し
  18. 18.背中作り
  19. 19.脇入れ
  20. 20.裏地すえ
  21. 21.肩入れ:パットつけ・肩線しつけ・背裏肩線にしつけ
  22. 22.地衿作り:型紙作り・ハ刺し
  23. 23.上衿かけ:地衿つけ・衿コロシ・地衿カット・上衿裁ち合わせ・上衿しつけ
  24. 24.袖つけ:袖しつけ→ミシン・ユキワタ作り・ユキワタつけ・袖中とじ・袖裏まつり
  25. 25.まとめ
  26. 26.仕上げプレス

製図、仮縫い、補正、本縫い。講習の順序は、指貫を使った運針とパーツ縫いの練習を除けば、ビスポークの 1 着が実際にできあがる順序そのものです。できるだけ現場に近い形で経験することが、テーラーリングの理解を深めると考えています。1 着を完成させる理由も同じで、服がどのようにしてできあがるかを、最初から最後まで自分の手と目で経験するためです。

パーツ縫いの練習を本縫いの前に置いているのは、工程の多さが理解の壁になるからです。ポケットなどの部分を先に縫っておくことでその壁を取り除き、工程を見渡せる土台を作ります。

製図は概要にとどめます。テーラーの仕事は本来、型紙を引き補正を行う裁断士と、縫い上げる縫製士に分かれています。製図まで本格的に教えると、期間も受講料もまったく別の講習になってしまうため、この講習はまず縫って形にすることにフォーカスしています。

少人数で行う理由があります。多くの学習は、頭の中で反復して理解し、それを出力することで完結します。テーラーの技術は、その出力に身体とコツを必要とします。理解したことを、縫うという行為に変換し、さらにコツをつかんだ上で出力しなければなりません。そこまで届いてはじめてテーラーの仕事になります。だから、教わるだけでなく、互いの作業が見渡せる人数で、見て、話して、確かめる。「縫ったことがある」を「縫える」に変えるための環境です。

受講にあたって。

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講習は受講希望者が 2〜4 名集まり次第、順次スタートします。毎週土曜日、3 時間〜を基本としていますが、進行中のクラスとの兼ね合いもあるため、日時はみなさんと協議のうえ最終決定します。

受講は 18 歳以上の方を対象としています。年齢の上限はありません。

開講後のクラスへの途中参加は、基本的にお受けしていません。ただし、ご相談の窓口は施錠無しの常時開放状態です。例えば、他で縫製を学ばれた経験がある場合、お話を伺ったうえで合流できるかを判断いたします。

講習アプリとは。

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テーラーの技術は、講習を受ければ習得できる、と断言できるものではありません。自己学習が大切になります。講習の外の時間も学びに使えるように、Tailormatic が自社開発した講習アプリを用意しています。通勤中や就寝前など、空いた時間に工程の確認や手順の復習ができます。講習中にメモを取っていただくと思いますが、帰宅後にはメモの意味が理解できないという状況が多発します。そんな時に立ち返れる基本を、アプリ内に教科書として用意しています。

主な機能:各工程ごとに紐づいている教科書。(動画追加予定)講習の現在地がわかるよう、進捗状態を%で表示する機能。クラスごとのスケジュール表示。連絡チャット。課題提出機能。教科書流出抑制機能。

受講料と期間。

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Jacket Class: ¥550,000期間 1 年程度。ご自身のジャケットを 1 着仕立てます。

Trouser Class: ¥253,000期間 5 か月程度。ご自身のトラウザーズを 1 本仕立てます。

受講料には生地・道具は含まれません。生地は、講習の中でご希望に合わせてこちらからご紹介できます。道具は指貫のみご購入いただき、その他はこちらにあるものをお使いいただけます。受講が進むにつれ、ご自身の鋏や道具を揃えたくなる方が多いので、その際は選び方をご案内します。

お支払いは一括で、銀行振込またはクレジットカードをご利用いただけます。分割でのお支払いは基本的にはお受けしていません。

講師。

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鈴木雅晴を中心とするテーラー 2 名と、この講習を修了したアシスタントで行っています。

修了した受講者がアシスタントとして加わっているのは、修了後もさらに学びたい人に Tailormatic が提供できることを考えた、学習環境づくりの一環です。

単発講習。

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各クラスのほかに、2〜3 時間程度の単発講習を予定しています。最初の題材は、「自宅でできるテーラーのアイロンワーク」(アイロンがけ)。スーツを着用される方のお手入れや、お店でお客様へ納品前に最終のお手入れを学んでいただきます。日程は Instagram でお知らせします。

Instagram講習風景
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受講をお考えの方、ご相談を希望される方、まず見学にお越しください。